インプラント

インプラントの治療について

CT

越谷市の山本歯科医院ではインプラント治療において、診断が重要と考えます。噛み合わせも考えて診断するにはCTが必要不可欠です。まずは、越谷市の山本歯科医院のレントゲン装置をご紹介します。写真はモリタ製作所のVeraview X800(ベラビュー X800)です。歯科用CT装置です。インプラント埋入、顎関節の診断などに活躍しています。CTは3D画像です。それゆえに、噛み合わせを考えインプラントの向きや長さを事前に診断できます。

インプラント解説
インプラントの診断について


越谷市の山本歯科医院でどのように診断して、インプラントを埋入しているのか手順を説明いたします。上記写真(以下説明写真)を見ながらお読みください。

1.埋入予定部分のCTを撮影します。すると、PC画面に埋入予定のインプラントをシミュレーションできます。

2.説明写真(2)はインプラントのすぐ隣の患者様の歯牙ですが、これを目安に埋入する方向を決めていきます(写真にはないですが、噛み合わせの模型や口腔写真も参考にしています)。
説明写真(1)は隣の歯牙との距離を考えて、インプラントの上に被さってくる補綴物の形からどれくらいの距離を取るか考えます。また、隣の歯牙との方向性も決めていきます。上手くインプラントが噛み合わせられるよう位置を調整します。

3.説明写真(2)の歯の位置を目安に説明写真(3)で位置決めをしていきます。また、説明写真(3)を目安にしてインプラント体の太さも決めていきます。この患者様の場合はかなり幅があるので、もう一つ上の太さでも可能だったのですが、ご自身の歯が割と小さい方であり、インプラントだけ大きくても問題あるので、このサイズに決めました。

4.実際この状態で立体画像を見てみたのが説明写真(4)の画像です。説明写真(1)、(3)ではわかりにくいですが、骨に窪みがあります。骨のぎりぎりに埋入するつもりだったインプラントが、一部骨の外に出ているのがわかります。まさに、この写真がCTのよい点です。手術中にはじめて窪みがわかると、とまどってしまいますが、事前にわかれば問題ありません。
A)窪みに骨を作る→年齢、病歴、費用などを検討。
B)深くインプラントを入れる→インプラントから上部構造(歯の形の部分)まではアパットメントと呼ばれる物でつなぐのですが、そのアパットメントの高さは最高5mmあるため、このケースで骨内完全埋入すると5mmを超えてしまいます。それを考慮すると、後1mm程深く埋入するとインプラントがその分骨に埋入できるし、ちょうどいいアパットメントを選択することができます。
C)骨内に完全埋入できない→インプラントで骨内完全埋伏タイプと、そうでないタイプのものがあります。形状が多少違うのですが、今回は後者を選択しました。
もし、当日初めて気がついていたら、また完全埋入タイプのインプラントしか用意していなかったら、失敗はしないにしても問題を残すことになったでしょう。

5.説明写真(5)、(6)はガイドという物です。私の手作りです。説明写真(1)から(4)までを参考にして作ります。これはシミュレーションしたインプラントの埋入位置や方向を再現したものです。説明写真(1)、(3)の赤い線はインプラントの中心線です。それと説明写真(6)のバー(削る道具、写真参照)の方向は一いたしています。これをもとに骨に穴を開けます。掘る長さはバーにメモリを見ながら行います(回転しているときの方が目盛りはよく見えます)。骨にインプラントを埋入する穴を無事開けたら、後はインプラントを入れるだけです。

以上が診断と手順の説明です。実はインプラントの手術前に、かなり決まっています。それを可能にしているのがCTです。

インプラントの種類と治療費
インプラント治療費

重複しますが、インプラントの診断料は診断だけ希望される場合は治療費が発生します。インプラント治療を受ける場合はインプラント治療費に含まれています。

ケンテック社製インプラントについて

ケンテック社は国産のインプラントです。特徴は日本人が日本人のために開発したインプラントです。有名な言葉に似せると「日本人の日本人による日本人のためのインプラント」です。
日本人は外国人に比べ、骨格以外にも歯肉の厚さが薄いです。これは、インプラント本体から上に立つ(上部構造といいます)ものまでの距離が短いことを意味します。インプラントと骨をうまくつけることに目を向けることが多いのですが、境目に着目しているケンテック社は日本人の特徴を踏まえて作られているインプラントです。