山本歯科医院に新しい感染予防対策の機械が来ました。医院内で使ってもらえるスリッパですが、スリッパの消毒がなかなか大変です。どれが使ったものなのか分からないのが悩みの種でした。毎回消毒することも出来ず、たどり着いたのが紫外線照射によるスリッパの殺菌です。
一般的な紫外線照射で殺菌してくれるのは、ロッカーのような形をしており、入れておけば紫外線殺菌してくれます。ですがずっと疑問がありました。5分前に入れた物を次の患者さんがまたすぐ使ってしまうのではないかという疑問です。スリッパが殺菌終了の合図してくれるはずもないので、悩んでいました。
そこで見つけたのが、株式会社IHIアグリテック社製スリッパ殺菌ディスペンサー SSDXです。かなり人気商品だったようで、欲しいと思ってから来るまでに半年ほどかかっています。文字通り忘れたころにやってきました。山本歯科医院玄関入ってすぐに置いてあります。

初めて見る人はスリッパ入れとは分からないかもしれません。使い方もご説明します。
まずはボタンを押します。

すると下からスリッパが出てきます。

戻す時は上に載せるだけ

ここからは効果についての補足です。
まず、紫外線殺菌の殺菌についてですが、消毒、滅菌について触れます。
(滅菌)滅菌は有害だろうが無害だろうが、すべての微生物・ウィルスを死滅させること。
(消毒)病原性微生物を、害の無い程度まで減らすこと。あるいは感染力を失わせたりして、毒性を無力化させること。
それでは殺菌はというと
(殺菌)「菌を殺す」ということです。対象や程度を含まない概念、病原性微生物が100%から1%減って99%残っていても殺菌していると言えます。
少し寄り道ですが、
(抗菌)細菌の増殖を抑制する(阻止すること)であり、菌を殺す効果はありません。
(除菌)菌を取り除いて数を減らす事。量や対象となる菌の概念はありません。
紫外線殺菌に戻りますが、どれくらいの時間でどれくらいの病原性微生物(菌)を減らせるかが大切になります。
まず、コロナウイルスなら10秒間の照射で99.99%減少させることが出来ます。
(藤田医科大学 プレリリース発表 2020.09.11から引用)
コロナウイルスに対しては10秒で効果的のようです。それでは他の菌に対してはどうかと思いましたが、調べるまでもありませんでした。この製品のパンフレットに載っていました。

この表を見て気が付いたのですが、やはりスリッパなら水虫がうつる事は心配ですよね。靴下を履かない方は珍しいと思いますが、紫外線殺菌の機械に30分入っていればその心配もないという事です。山本歯科医院は30分で10人は診ていませんので、安心してお使いいただけることが分かりました