分岐点



人生100年時代といわれていますが、厚労省の「平成28年歯科疾患実態調査発表」の別の表で1人平均現在歯数という表があります(説明写真参照)。赤枠は8020運動に関係ありそうなところを囲ってみました。75-79歳の男女の平均は18.0本、発表通り8020運動の達成率が51.2%に達しているような結果です。その後ですが、80-84だと15.3本、85-は10.7本。5年刻みで範囲が広いですが、今までの年代に比べ急速に歯がなくなっています。
これからはあくまで私の計算ですが、80歳に話を戻すと、2人に1人は20本以上歯があります。表から想像して80歳の平均歯数は約16.5本と推測すると、計算上2人に1人が20本ならもう1人は13本になります。80歳で20本以上の人が51.2%ですから、28本の人もいるわけです。28本ならもう1人は5本になります。
表にしてみました
8020達成者 ・・・未達成者
20本    ・・・13本
21本    ・・・12本
22本    ・・・11本
23本    ・・・10本
24本    ・・・ 9本
25本    ・・・ 8本
26本    ・・・ 7本
27本    ・・・ 6本
28本    ・・・ 5本

まとめますが、80歳過ぎても28本近い方は私の医院でも数多くいらっしゃいます。逆に若くて入れ歯をしている人も少なくありません。平均という形にすると一見よいですが、歯のある人とない人の差が広がっているのではないかと思います。人生100年時代なら、これを読んでいる方は、歯のある8020達成者へ向かって歩いているのか、それとも歯のない未達成者の方に進んでいるのか考えてみてはいかがでしょう。

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